自分で家の強度チェック
今住んでいる家が大地震に耐えうるものかどうか、把握しておくと心構えも違ってきます。
まずは自分で簡単にできる家の耐震強度チェックを実践しましょう。
33:建築基準法準拠かどうかを調べる
住まいの強度は地震の被害と直結するだけに、やはり気になるもの。
今住んでいる家屋がマンションなのか一戸建てなのか、鉄筋コンクリートなのか木造なのか、築年数はどれくらいか、などなど判断するポイントがあります。
まず最初に確認すべきは、家やマンションが「いつ建てられたか」。
昭和56年(1981年)の建築基準法改正以前に建てられた建物は旧基準の耐震設計。 それより新しいかどうかを確認しましょう。
34:旧基準と新基準
具体的には昭和56年(1981年)の建築基準法改正以後に建てられた建物は新基準で建てられており、これは「震度6~7で即座に建物が倒壊しない」建築とされています。
逆に改正以前の基準は旧基準とされ、「震度5で即座に建物が倒壊しない」建築です。
旧基準の建物の場合、耐震診断を受けた方がいいかもしれません。
ただし、新基準は3階建以上の木造住宅や木造以外の2階建て住宅などに適用されるものなので、一般的な2階建木造住宅は新基準が適用されません。
35:自分で外観を見てみよう
建物の耐震強度が弱まっているかどうかを、素人目にでも確認できるポイントがあります。ぜひ自分自身の目で確認しておきましょう。
見るべきは壁と基礎と屋根です。
壁や基礎部分にひび割れがいくつも発生していないか、そして屋根が本来の傾きではなくなり、たわんだり歪んでいないかを確認します。
見るからに建物が老朽化していたり、過去に家が大きな災害(地震、浸水、火災)に遭ったことがある場合はなおさら要注意です。
36:家屋の構造をチェックする
家屋の構造上の問題は専門的な視野が必要になりますが、 誰にでも判りやすい部分で一定の指数になるチェックポイントがあります。
2階建以上の場合、1階部分に大きな空洞がある(ガレージ、ピロティ、広い吹き抜け)家は耐震性が弱まります。
また建物の底辺の形状が四角形ではない場合、例えばコの字型、L字型などは地震にさほど強くありません。
屋根に重い瓦を使っている家は要注意。(和瓦、洋瓦)
屋根が重いと、柱と壁がそれを支えてさらに余りある力が必要になります。