食糧を備蓄しよう
大地震や水害が起きるとライフラインがストップしてしまいます。電気もガスも水道も止まった状態では外食はおろか、買い物もできません。
まして救援物資や炊き出しがいつから始まるか、また継続されるのか、何もかもが未確定な状況下では、自前の持ち物でいかにして生活するかが肝要です。
また非常袋に入れておく食糧はせいぜい初動の3日分のみです。
持ち出せることが前提なので、乾パンや氷砂糖といったまさに緊急用の食糧ですが、たとえ大量に買い込んでたとしても、被災後ずっとそれを食べて行くのは実際キツイもの。
さらに電気もガスも水道も止まった状態ゆえに、調理しようにも限度があります。
そんな状況下で少しでも満足できる食事が継続的にできるよう、ある程度バリエーションを考えて多めの食糧を備蓄しておきましょう。
22:主食は簡便に食べられるものを
消化することでエネルギーとなる炭水化物。その代表選手が日本人の主食であるコメ、そして小麦粉を使ったパンや麺類です。
備蓄しておくべきは、災害下でも食べることができる炭水化物食品であり、当然長期間の保存ができないと意味がありません。
この条件だと、お湯や水を入れるだけで食べられるアルファ米のパックが備蓄米として理想。「パックごはん」は電子レンジ用ではあるものの、電子レンジがなくても、黒ビニール袋にぴっちりとくるんで直射日光の下においておけば、食べられるようになりますので、黒ビニール袋と一緒に備えておきます。
被災生活が長期化したときに備えて、米を水で研がなくとも炊くことができる無洗米も準備します。
ただ、米は賞味期限的に何年ももつ物ではないので、普段使いの米を無洗米に切り替えて使用するのがベター。初回に10kg袋を2袋購入し、10kg消費するたびに新たに10kg買い足して、いつでも10kg以上の在庫があるようにしておけば安心です。4~5人家族なら20kgで計算します。
同様に長期保存できるパンの缶詰や乾麺のスパゲッティなどもあれば食事に変化がつくのでおすすめです。
備蓄主食のオススメアイテム
23:レトルトと缶詰を重点的に
たとえ非常下であっても、美味しいものを食べられるに越したことはありません。悲惨で凄惨な状況であるからこそ、食事にココロが救われるもの。
単調な被災中の食事の中でも飽きがこないようにする、かつ、栄養素も考えて保存性に優れているものといえば、重宝するのがレトルト食品や缶詰です。
賞味期限はどれも長めですが、普段使いできるアイテムばかりなので、定期的に新しいものに入れ替えて、古いものは食べるようにします。
レトルトの食品は普段使いでも重宝しますが、同時に備蓄食糧としても活躍してくれます。ごはんにかけるタイプのカレーやどんぶりもの、おかゆなど、種類も豊富で味付けもいろいろなので飽きがきません。
同じく備蓄しておきたいのは缶詰。当然ですが缶切り不要の缶詰をセレクトします。蛋白質を多く摂れる煮魚やツナの缶詰は必須。糖分やビタミンC補給のために、フルーツ缶もあると気分的にも安らぎます。
また、パンに塗る瓶入りのジャムやレトルトのパスタソースもあると良いでしょう。