意外と盲点なのが「水」
災害時に起こり得るライフラインの破損。電気やガスもなくてはならないものですが、生きていく上で最も大切な物は「水」です。
しかも水は飲むためだけのものではありません。
9:断水に備えて水を備蓄
なにはなくともまずは飲み水。
断水時は給水車がやって来るまで飲み水は自前で確保せねばなりません。おまけに大きな地震が発生した場合は、水道の復旧までは非常に時間がかかります。1ヶ月から2ヶ月は断水が続く覚悟が必要です。
飲料水の備蓄はペットボトルが手軽です。ペットボトル入りのミネラルウォーターの消費期限は、おおよそ2年くらい。期限が近付いたものは順次使用して新たなものと入れ替えましょう。
2リットルペットボトルで少なくとも6本入り5ケースは用意しておきます。1日1本使用するとして1ヶ月分です。家族の人数に合わせて適宜増やします。
とはいえ、4人家族でいきなり20ケース購入というのも無理がありますよね。2年後に20ケース一度に賞味期限が切れるというのも宜しくありません。
そこで、毎月2ケースずつ購入して備蓄すれば財布にも優しいですし、賞味期限が切れる時期も順繰りになります。
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10:給水車から水を貰うために
断水している状況ではペットボトルの水だけだと心もとないものです。災害発生後、断水している地区を巡回する給水車から飲料水を受けるための容器を用意しておきましょう。
非常用飲料水袋が配られることもありますが、いかんせんただのビニール袋ですので、破れやすく水の保管に難儀します。また、水を注ごうとするときも不安定で使い勝手はよくありません。やはり飲料水専用の容器があったほうが便利。
からっぽのペットボトルで代用…もできなくもないのですが、給水車の水の注ぎ口はペットボトルの飲み口より面積が広く、水が出る勢いも強いので給水作業が厄介です。
水はあればあるほど良いので、からっぽの清潔なバケツの内側に大きなビニール袋を入れてそこに給水してもらう手もあります。
また、給水容器はあまりに大きなものだと持ち運びや使用時に重くて負担に。女性でも扱える重さのものを選びましょう。
もちろん給水を待つのは自分だけではない、ということも考慮して、並んでいる人皆に水が行きわたるように。水を独り占めすることは禁物です。
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11:必要なのは飲料水だけじゃない
水は飲んだり調理に使うだけではありません。
入浴、洗濯、食器洗い、トイレの水洗など、水がなくては一日たりとも生活ができなくなってしまいます。
断水時、使用できる水の総量が非常に制限されると、水を大量に使用する入浴は絶望的。洗濯も洗濯機を使ってフルコースで実行するだけの水がありません。
トイレにしてもタンク内に残った水がなくなれば流れなくなります。
優先順位を考えた場合、衛生面でトイレの水洗だけは確保したいという人も多いでしょう。その場合、バケツに溜めた水で水洗するという手段でやりくりする事になろうかと思われます。
普段から庭やベランダなどに水を入れたバケツを置いておきます。水は時折新しい物に換えましょう。
また、普段の入浴後もバスタブの湯は抜かないようにします。もしくは沸かすタイプの風呂の場合は、入浴後は湯を抜いてバスタブを洗い、そのあと水を張っておきます。