家具の転倒を防止しよう
屋内の地震対策として一番有効なことは家具を一切置かないこと。 倒れてくるモノがなければ怪我をすることもありません。
しかし、現実的に考えればそういうわけにもいかないので、次のような対策をしましょう。
26:家具を固定する
地震に少しでも耐えうるように、家具にも以下のような耐震の備えをしておきます。
壁にネジ留めできるものはネジで留めます。食器棚などは天井との間にL字金具を設置。
家具の下、かつ手前側にも免震ゴムや安定板を挟みましょう。
上下2段重ねの家具は金具で接続して、上の家具が落ちないように。天井の照明器具も落下防止のチェーンなどで数か所留めます。
とはいえ賃貸のマンションやアパートゆえに壁や柱、天井とのネジや金具留めができない、もしくは自己所有物件であっても壁や柱に穴を開けたくない人も多いはず。
その場合はつっかえ棒を家具の上面に設置の上で、さらに免震ゴムや安定板を家具の下に設置します。
賃貸・自己所有にかかわらず、基本的にはなるべく背の高い家具は買わない・置かないように。
つっかえ棒・安定板・免震ゴムのオススメアイテム
27:モノの置きかたに注意を払う
家具そのものだけでなく、棚に並んだ物が地震時に雪崩を起こすことも考えましょう。
本棚は隙間を作らずに本を並べ、ブックエンドを活用します。飛び出し防止のベルトを前面に張っておくのも有効。
タンスの上などにモノを置かないことも重要です。重いものは棚の下部に、軽いものを上部に。
ピアノは移動防止器具を脚に取りつけておきます。テレビは床、もしくは低い位置に設置。免震ゴムなどで固定しましょう。
28:ガラスにも対策を
意外と身のまわりに多く存在するガラス。地震で割れてしまうと一瞬で凶器に変わってしまいます。できるだけ地震でガラスが割れないようにするために、次の対策を施します。
窓ガラスが割れて飛び散らないように飛散防止フィルムを貼ります。食器棚などのガラスにもフィルムを忘れずに。
また、夜は必ずカーテンを閉めます。ガラスが割れた場合に、遠くまで破片が飛散するのを防ぐためです。
また食器棚などからグラスやガラス食器などが飛び出して落下しないようにするために、食器の下には滑り止めの布を敷き、扉に掛け金を取りつけます。普段は閉じておき、扉が地震で開かないようにします。