まずはここから。普段からの心構え
地震や台風、水害などへの対策は、非常袋さえ用意していればいいというわけではありません。災害がいつ来てもすぐに行動できるように、普段からやっておくべきことがあります。
特別難しいことではありませんので、ぜひ今すぐに着手して、普段から毎日の生活に取り入れましょう。
1:災害伝言ダイヤルを覚える
災害時に最初に最も気になることは、近親者の安否です。家族全員がいつも同じ場所にいるのならば安否確認は一瞬で終わりますが、現実にはそうもいきません。職場や学校、買い物などへは、家族バラバラで向かうためです。
また被災地の外に住む近親者や友人たちも、被災地のあなたの安否を気に掛けるはず。自身が無事だということを他者に伝えるためにも、必ず覚えておきたいのが災害伝言ダイヤル171です。
災害時に被災地への電話が殺到し、回線がほとんど繋がらなくなることはおそらくご存じでしょう。その状況下でも、簡単なメッセージを残したり、聴いたりすることができる固定電話向けのサービスです。公衆電話や携帯電話、PHSでも利用できます。
1回につき30秒以内のメッセージを録音することができ、相手先番号への通話料以外の料金はかかりません。
ガイダンスに従って相手先の電話番号を入力すれば、伝言がある場合、再生されます。また、伝言を録音することもできます。詳しくはこちらで確認しましょう。
2:災害用音声お届けサービスを覚える
携帯電話会社にも似たようなものがあります。
スマホのアプリを使用して特定の相手向けに30秒のメッセージを録音することができます。相手には通知が届き、音声をダウンロードして再生することで、メッセージを聞くことができる仕組み。これが災害用音声お届けサービスです。
各社それぞれに仕様が異なっていますので、加入している携帯電話会社のサービス利用方法を確認しておきましょう。
3:携帯・スマホはフル充電
地震で倒れた家具や家屋の下敷きになったとき、救援を呼ぼうとポケットのスマホを取りだしたものの充電切れ…
こんなことに陥らないためにも、毎日携帯やスマホはフル充電しておきましょう。
また、特にスマホはバッテリーの減りが早いので普段からモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。当然ながらモバイルバッテリーもフル充電で。
モバイルバッテリーのオススメアイテム
4:いざという時の集合場所を決める
災害時に自宅が被災したり、避難勧告や避難指示が発令された場合、家族がはぐれたときに落ち合う場所をあらかじめ決めておきましょう。
自宅近隣の避難所に指定されている場所から、最優先箇所と予備箇所の計2か所選んで家族内で周知しておきます。2か所選んでおくのは、最優先箇所の避難所が避難不能な場合の代替として使うためです。