地震・台風災害対策100選/震災や水害時の準備・備蓄・避難情報まとめ

少しずつ実行する災害対策
まずは持ち出し用非常袋から

 すぐ持ち出せる非常袋

地震や台風などで崖崩れや土砂崩れ、土石流が発生したり、家屋そのものが被害を受けると、自宅でそのまま待機というわけにはいきません。着の身着のままで避難所へ緊急避難することになります。
その際、本当に必要なモノをすぐ手にして逃げることができるよう、あらかじめ非常持ち出し袋を準備しておきましょう。

土砂崩れ
▲台風による土砂崩れで被災した民家
(画像引用:財団法人消防科学総合センター)

 15:非常袋に適しているのはリュックサック

地震対策のなかでも、必ずしておきたいのが非常袋の準備。 せっかく用意しても、いざというときに使えないモノだと意味がありません。 自分に合ったものと準備すべきものの優先順位を把握して準備に臨みましょう。

非常袋はセットを通販で購入するのもひとつの方法ですし、 もしくは自分で一からカスタマイズしてもOK。
非常袋は持ち運びする時に両手が自由になるリュックサックがオススメです。難燃素材がベストですが、それにこだわる必要はありません。

リュックサック

中身の重量はその人それぞれ。平均的には男性は10~15kg、女性は7~10kgとされますが、お年寄りだけの家庭ならばより軽く、中に入れるアイテムを厳選するなどの処置を。
また、要介護者や赤ちゃんがいる家庭では、一緒に避難するときに手をひいたりおぶったりしなければならないので、さらに厳選を。

 16:非常袋の注意事項

非常袋は一家族で一袋ではありません。ひとりにつき一袋です。袋詰めするときは、全ての袋にアイテムをまんべんなくばらけさせることが重要。家族の誰かの袋が瓦礫の下敷きになって取り出せないときに、その袋の中だけに重要なものが入っていては困るわけです。

六人家族
▲六人家族ならいくつ必要…?

非常時に使えない非常袋ほど意味のないものはありません。地震発生時にすぐに手に取ることができる場所、たとえばベッドサイドなどに置いておくようにします。
見た目がよろしくないと言って、押し入れの中に仕舞っておく、というのは明らかにNGです。

 非常持ち出し袋のオススメアイテム

 17:なにはともかくまずは水

一番重要でなおかつ重くかさばるのが水です。
水なしでは喉の渇きを潤すことはおろか、料理も何もできません。必ず水を真っ先に袋に入れましょう。

一般の成人男性で一日飲用や食事で2.3リットルの水を必要としているとされています。おおよそ2リットルと定義したとしても、地震発生後給水車が出動して避難民が水を得られるようになるまで少なくとも3日は見ておかねばいけません。
つまり、ひとりあたり6リットル、大きな2リットルボトル3本ということになります。

とはいえ、いきなり6kgを袋に詰め始めては、他のアイテムの量を加味すると相当な重さになります。ですので成人男性でボトル1本を減らして2本に。女性やお年寄りはボトルを1本にするなどの軽減をしましょう。

2Lペットボトル
▲男性2本、女性1本で
(画像引用:特別養護老人ホーム逅里苑)

3~5年単位で保存できる長期保存可能ボトルがベストですが、普通の市販のミネラルウォーターのボトルで充分です。ただ、賞味期限を半年ごとにチェックして、期限が迫ってるものは普段使いで利用し、新たな在庫と入れ替えましょう。

 飲料水のオススメアイテム

 18:続いて非常食を

水の次に重要なものが食糧です。
とはいえ、ガスも電気もない状態で調理をすることはほとんどできません。さらに貴重な水をなるべく使わずに食べられるようにする工夫も必要です。

水でかなりの重量を占めてしまいますので、食糧は軽量でかさばらないものを中心に選びます。
栄養素は二の次です。まずは少量で空腹感を得られるもの、高カロリーなもの、火を使わずそのまま食べられるものを。

乾パン、氷砂糖、クラッカー、ビスケット、バータイプの機能性食品、ゲル状の機能性ゼリー食品などが適しています。購入時は賞味期限が1年以上はあるものを選びます。

クラッカー

食糧も水と同じく3日分を確保しておきます。また賞味期限チェックを半年毎に実施しましょう。

 非常食のオススメアイテム

非常袋に入れるべきもの