非常袋に入れるべきもの
前項では非常袋に適したバッグの選び方と、水と非常食をまず詰めることを記載しました。
次に、非常袋の残ったスペースに何を入れるべきなのか考えて行きましょう。袋の容量は限られていますので、自身にとって重要かどうかを取捨選択しながら詰めていきます。
何でもかんでも詰め込んでしまうと、重くて担ぐのが精一杯になり機動性が悪化しますので、担ぐ人の体力とも相談が必要です。
19:身を守るために必ず入れておくもの
水と食糧の次は身を守るものを非常袋に詰めていきましょう。
- 懐中電灯・LEDライト・電池
(各自ひとつずつ) - 電池は入れっぱなしだと液漏れするおそれがあるため別にして、懐中電灯のすぐそばに
- 小型ラジオ・電池
(家族でひとつ) - 災害時に情報を得る一番確実な手段はやはりラジオです。これも電池は別にしておきましょう
- 常備薬・絆創膏
(各自必要分ずつ) - おくすり手帳のコピーも入れておきます。古い薬は躊躇せず捨てて新しい物に取り換えます
- 着替え・防寒着
(各自必要分ずつ) - 春の点検で下着類を増やし、秋の点検では逆に防寒できるものを入れます
- 軍手
(各自必要分ずつ) - 瓦礫の中を手をついて歩いたり、瓦礫の下から家財道具を探すなどのとき素手ではつらい作業です。手の防寒にもなります
- 雨合羽・折りたたみ傘
(各自ひとつずつ) - 雨にぬれると体力を消耗しますので、どちらかを入れておきます
LEDハンディライトのオススメアイテム
小型ラジオのオススメアイテム
20:避難時の活動に必ず欠かせないもの
続いて避難時の活動において必需となるものを詰めていきます。
- 帽子・キャップ・バンダナ
(各自ひとつずつ) - 頭を守るために使うのではありません。被災時は何日も風呂に入れない日が続くことも多々あります。当然髪のセットもできないわけです。
帽子かキャップ、男性ならバンダナでもいいですが、これはボサボサのヘアスタイルを隠すために使います。もちろん、見た目なんか気にしないという猛者には不要です - メモ帳・ボールペン
(家族でひとつ) - 伝言を残したり、必要な情報をメモしたりするために使います
- 家族全員の顔がはっきり写ったスナップ写真
(各自一枚ずつ) - 家族のなかで行方不明者が出た場合の安否確認や捜索に使います。スマホや携帯電話に写真データで保持した上で、さらにアナログで1枚プリントアウトしておきましょう。
また写真は大きな心の支えにもなってくれます
- 保険証のコピー・現金
(各自必要分ずつ) - 10円玉を10枚ほど別に用意しておきましょう。公衆電話を使用する際に使います
- ラップ
(家族でひとつかふたつ) - 食器に張って使えば食器を洗う必要がなくなり水を節約できます。身体に巻くと寒さがしのげます
- 大きなポリ袋
(家族で1パック) - バケツに入れて給水時に水を入れれば口を縛って保管できます。汚物処理など他にも利用用途はさまざま。袋の色は黒。中が見えない色が良いでしょう。
- ウェットティッシュ・トイレットペーパー
(各自ひとつずつ) - 風呂に入れないので、身体を拭くために必須なのがウェットティッシュ。トイレットペーパーも余裕があれば数ロール入れておきたいものです
21:余裕があれば用意しておきたいもの
あとは袋にスペースがあれば入れておきたいアイテムです。 家族構成や性別、生活習慣により必要なものがそれぞれ異なってきますので、 各々で吟味しましょう。
- タオル
- 紙コップと紙皿、割り箸
- 水が要らないシャンプー
- 喫煙者はタバコ
- 100円ライター
- 使い捨てカイロ
- マスク
- 歯磨きセット、マウスウォッシュ
- コンタクトレンズと保存液
- 携帯トイレ、生理用品、生理用ショーツ、携帯ビデ、化粧水、保湿クリーム、リップスティック、フェイスウォッシュ、化粧品(試供品)
- 大人用紙おむつ、老眼鏡、補聴器
- 赤ちゃん用紙おむつ、おしりふき、哺乳瓶、粉ミルク、授乳ケープ、レトルトの離乳食