地震・台風災害対策100選/震災や水害時の準備・備蓄・避難情報まとめ

豆知識的に覚えておきたい
自然を通して見抜く地震の前兆

 空と水と大地から地震の前兆を知る

以下の現象が大地震の前兆であるとの通説があります。
数多くの現象が大地震の発生を示すものだとされていますが、ただどれも科学的に立証されたものではありません。全面的に信用するのは危険です。あくまでも参考として記憶に留めておいて、大地震への心の備えとするのが良いでしょう。

怪しげな空

 44:地震雲

震源周辺から発生する電磁波が雲の生成に影響を与えることで、普段では見られない特殊な形の雲ができるという説があり、それを地震雲と呼びます。
ただ、地震雲の定義自体があいまいで、科学的には信用性に足らないともされています。

地震雲は空の比較的低い位置に発生することが多く、長時間形を変えることなく、その位置に滞空する特徴があります。

地震雲

地震雲の形状はいくつもあり、長い帯状の雲や竜巻のような巻き雲、空を覆うような巨大な積乱雲、雲と空が一直線上にくっきりと分かれるような断層状のものなどが有名です。

 45:井戸水や温泉の変化

地殻に蓄えられた地震エネルギーの働きにより、大地震前には井戸水や温泉が通常とは違った変化を見せることがあるとされています。

井戸の水が濁る、枯れる、極端に水位が変わる。温泉の湯が濁る、枯れる、温度が変わる。温泉の泉質が変化する。枯れていた泉源が突如復活する。
このような変化は地震の前触れだと言われています。

井戸

 46:山や崖、地盤を見る

山がちな地域に住んでいる場合、大地震前に異常を感じるという報告があります。崖に関しては地震だけでなく、長雨や大雨などの崖崩れの予測にも使えます。

地震前は山から地鳴りが聞こえることがあります。1872年の浜田地震や、1854年の伊賀地震でも報告されています。土石流や地滑りの兆候の場合もあります。
また崖に見慣れない亀裂があったり、音がしたり、小石が落ちてくる場合も要注意です。
田畑の水持ちや水ハケが悪くなることもあります。

田んぼの崩れ
(画像引用:秀ちゃんの田舎暮らし)
動植物と機器から地震の前兆を知る